ペットボトル｜果実酒工房

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サイト名：果実酒工房

管理人：Azo

内容：管理人が果実酒作りにチャレンジしている様子を日記形式で紹介。

注意：２０歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

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ペットボトル

まとめ

果実酒を作る容器には、ペットボトルは不向き、って話をよく聞くので・・・
その根拠を調べてみました。で、以下にまとめを。

ＹＰＣ（横浜物理サークル）
「ＰＥＴボトルの諸性質」
　以下、引用。
「ある大手のＰＥＴボトル製造会社にご協力をいただいて、具体的なデータを示してもらいました」
「基本的には有機溶剤への耐性はない。」
「焼酎用に使用されるボトルの２０％アルコール程度が限界。」
「高濃度のアルコールに触れるとエステル交換反応が起こり、ボトル強度が低下するおそれがある。」

ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）はポリエステルですので、エステル交換で、高分子鎖が切断される（＝分解する）のでしょうね。

サントリーお客様センター
　メールで問い合わせてみました。
Azo「・・・最近ではウイスキーもペットボトルに入れて販売されています。・・・ところが、ペットボトルはアルコールに弱いという話をよく聞きます。・・・御社のウイスキー用のペットボトルは、特殊な材料を用いていたり、特殊な処理を施していたりしているのでしょうか。それとも、普通のペットボトルでも、ウイスキー程度のアルコール度数ではまったく問題なく使用できるのでしょうか。・・・」
サントリー「・・・あいにく酒類用ペットの原料に使われております具体的な材料名等についてはご案内することができないのですが、結論としましては、必ずしも全ての飲料用ペットにおいてアルコールが詰められるというわけではなくふさわしいものと、そうでないものが存在しており中味の特性によってそれぞれに使い分けをしているということになります。・・・」

素性のわからないペットボトルは使わない方が無難のようです。

エステル交換反応
Wikipedia「エステル交換反応」
　以下、引用。
「・・・酸または塩基が触媒として利用される。・・・どちらも反応速度を増加させる効果を持つ。・・・エステル交換反応の逆反応は、ポリエステルをモノマーにケミカルリサイクルする際などに利用されている。」

アルコールと酸が同時に存在した場合、アルコール度数的にOKなペットボトルでもどの程度の変化があるのか、実験して確かめるしかないのかな・・・
まぁ、酸味の強い果実酒をペットボトル（ポリエステル）で保存するのは止めた方が良さそうです。

Wikipedia「エチレングリコール」
　以下、引用。
「・・・エチレングリコールは甘味を持ち、生体内で代謝を受けると有毒化する。・・・」

東京化成工業株式会社「テレフタル酸ジエチル」
　以下、MSDS(製品安全データシート)から引用。
「・・・11.有害性情報　急性毒性：ipr-mus LDLo:1111 mg/kg・・・」

ポリエチレンテレフタレートとエタノール（エチルアルコール）がエステル交換してモノマーレベルまでに分解したと仮定した場合、エチレングリコールとジエチルテレフタレート（テレフタル酸ジエチル）が生成すると思われますが・・・
どちらも体に悪そうです・・・

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